訃報



2012年9月23日　15時46分
クラウドは虹の橋の袂に向かいました。
5歳8ヶ月の他の猫たちより少しだけ短い一生でした。



体重は最終的に2.5kgまで減りました。
私がクラウドに出会った時より小さくなってしまいました。
それでもクラウドは最後まで歩いて、自分の行きたい所に行っていました。

亡くなる少し前、ずっとうろうろしていた1階の廊下から突然階段を登ろうとして、ジャンプしました。
もうジャンプなんてできる体力はどこにもなかったはずで、それでもクラウドはいつも家族を待っていた2階のリビングに自分の意思で行こうとしていました。


（生前、最後の写真です）

いつも外を眺めていた出窓の所で尿毒症からくる吐き気に耐えながら、最期は静かに眠りました。
BUN166、CRE11.4　絶望的に高い数値でもクラウドはひと月頑張り抜きました。
辛い点滴も、投薬も一度もシャーもしないで先生に本当に性格がよくて我慢強いよい子だとたくさん褒めて頂きました。
高い数値と尿毒症状では考えられない程動きました。自由でした。
私がクラウドに幸せにしてもらった位、クラウドも幸せだったと信じています。

渋谷犬猫病院の渋谷先生、古澤先生、岡本先生、AHTの皆様
かねこ動物病院の金子先生
Curl Up Cafeのスタッフの皆様、クラウドを可愛がって下さったお客さんの皆様
本当に本当にありがとうございました

あの時こうしていれば、もっと早く病院に連れて行っていれば、という後悔は正直あまりしていません。
まったく思わない訳ではありませんが、もしかしたら何とかなった事は、もしかしたら何にもならなかった事かもしれないから、ひどい後悔はしません。

でも、これから先あと数年もすればシニアフードの切り替えの時期にやきもきしたり、毎年イベントの度に買っているキャットニップのおもちゃの新作にクラウドはどんな反応をしてくれるのかとか、我が家に来て3年目のお祝いにどんなおやつをあげようかとか、買ってからあまり活用してないキャットマーズを使った写真をもっと沢山撮ったり、今年はどたばたしてちゃんとお祝いできなかった誕生日を盛大にお祝いしてあげようとか、冬の寒い廊下を歩きたがるクラウドに今年は何か寒さ対策をしてあげようとか、またカフェにお邪魔して相変わらずシャーシャー鳴くのを宥めたり、シャンプー教室を受講してふわふわの毛並みにしてあげたり、クラウドが年をとって足腰が弱ったらいろいろバリアフリーも考えてあげなくちゃとか、窓の外のお友達を会話しているところを見てみたいとか、
したいことはいくらでもあります。あるはずでした。できるはずでした。

クラウドと迎えられる未来に私は何の疑いも持っていませんでした。
私が進む明日にクラウドはもういない事、悲しくて淋しくてたまりません。



よく鳴くおしゃべりな子でした。
抱っこより肩に乗る方が好きな子でした。
高い所が大好きで戸棚や冷蔵庫の上が好きな子でした。
お散歩が大好きでよく家じゅう歩きまわる子でした。
ささみが大好きな子でした。
猫草が好きで、でも食べるのが下手くそな子でした。
水を飲むのも下手でよく零す子でした。
横になっている人のお腹に乗るのが大好きな子でした。
耳の後ろを軽く掻いてもらうのが好きな子でした。
しっぽをつまんでも怒らない我慢強い子でした。
シャンプーが嫌で仮病で結膜炎になってしまうようなずる賢い子でした。
嫌な事があれば出窓の奥の人の手の届かない所に逃げ込む子でした。
おもちゃはシンプルな方が好きな子でした。
窓の外を眺めるのが大好きな子でした。
毛並みは艶というよりもふわふわして柔らかい感じの子でした。
水色の目がとても大きくてすごくきれいな子でした。
夜中になるとすごく甘えん坊になる子でした。
一度も人に攻撃したりしたことのないやさしい子でした。


さよなら、ありがとう、愛してる

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